「消したいNFTがあるけど、どうすれば削除できるの?」
「ツイッターやディスコード内でBURN(バーン)って言葉を知ったから詳しく教えてほしい!」
このような悩みに答えていきます。
・NFTのバーンについて
・NFTをバーンする理由・メリット
・NFTをバーンする際の注意点
・NFTをバーンする方法
・NFTをバーンできない時の対処法
「燃やす」などと日本語訳できるBURN(バーン)ですが、NFTの世界においては『NFTを削除・交換する』という意味になります。
今回はそんなバーンについての基本ややり方、注意点などについて詳しく解説していきます。
実際に本記事と同じように手を動かしながら、バーンをマスターしちゃいましょう^ ^
『バーンのやり方・方法』を早く知りたい方はこちら
NFTをバーンするってどういうこと?
基本的に「NFTをバーンする」とは、完全にNFTを削除することです。
これは「BURN=燃やす」という直訳から来ているので、NFTにおいても「燃えてなくなってしまう」というイメージをしてもOK。
ただし、一度バーンしてしまったNFTを二度と元に戻すことはできないので、注意が必要です!
NFTをバーンする理由・メリットは3つ
主にNFTをバーンする理由・メリットは以下の3つです。
- コレクション内の新しいNFTと交換できる
- 所持している不要・危険なNFTを消去できる
- NFTの全体数を減らし、コレクションとしての価値・価格を上げる
順に解説していきます。
①コレクション内の新しいNFTと交換できる
先ほど「バーン=削除」とお伝えしましたが、それを応用して、コレクション内の「新たなNFTに生まれ変える」という仕組みをとることも可能です。
実際に、そんな仕組みを利用していたNFTプロジェクトが『ODEN PETS』でした。
その時の流れとしては、
- 期限内に中心にいるネコのキャラクターNFTをフリーミントする
- 2月2日からシルエット化されたキャラクターが順番に解禁
- ただし、解禁されたキャラクターNFTのバーン期限は48時間
- 気に入ったキャラクターNFTにバーンするも良し、そのままでも良し
といった感じでした。
そして、実際にバーンしてみると、画像のような感じでベースのNFTが燃えていき新たなウサギのNFTに生まれ変わりました。
初めての体験でしたが、その期間内は毎日ドキドキとワクワクが味わえて本当に楽しめました^ ^
『ODEN PETS』同様に他にも、
国内時価総額ナンバーワンのNFTプロジェクト『CNP(Crypto Ninja Partners)』も「バー忍」という”新しいキャラクターに生まれ変わる”という仕組みを利用しています。
⚡️CNPの今後⚡️
— おもち💎omochi.eth (@omochibigaku) May 18, 2022
購入した #CNP を『Burn(バーン)』すると、新しいNFTがもらえるような企画がすすんでおります‼️
✅アイテム数は22,222枚のまま
✅新キャラが登場
お気に入りのNFTをもち続けても🆗もう二度とあえないけど新キャラを見たいからバーンするのも🆗儚さとわくわくを同時体験でございます🙌 pic.twitter.com/AZsGxXnCvM
②NFTの全体数を減らし、コレクションとしての価値・価格を上げる
2つ目の理由に関しては、『①コレクション内の新しいNFTと交換できる』の続きの話になります。
基本的に、自分以外の誰かがNFTを勝手にバーンすることはできないので、「ODEN PETS」や「CNP」のようにバーン企画を用いるという手段をとるNFTプロジェクトも当然あります。
そうすることで、需要に対しての供給量が減っていき、コレクションとしての価値や価格の上昇を作ることができるからです。
このような手段は、NFTプロジェクトのみならず仮想通貨やその他多くの分野で使われているマーケティングの一種です。
2022年10月時点で、海外仮想通貨取引所のバイナンス(Binance)も自社トークンのバーンを「21回」も行っています。
How time flies.
— Binance (@binance) October 13, 2022
Today marks the 21st quarterly #BNB burn 🔥
Let's take a look back on the amount of BNB that has been burned over the years. pic.twitter.com/3BBX4d2yB3
③所持している不要・危険なNFTを消去できる
最後は、バーン本来の意味合い通りに、所持している要らないNFTや見知らぬ危険なNFTを消去することができます。
しかし、このような感じで「Hidden」内に勝手に送り付けられている知らないNFTには注意が必要です。
また、「Hidden」内だけでなく、本来自分がミントしたNFTしか入ってないはずの「Collected」に知らないNFTが入っている時も稀にあります。
注意するべき理由には、以下のような危険な目に遭う可能性があるからです。
- 触れることでウォレットから抜かれる
- 独自コントラクトのものは「Unhide」するだけでも悪さをするものがある
- オープンシーにも、99%安全だが微粒子レベルの脆弱性もある
そのため、
- 触らずにとにかく放置する
- オープンシーが消してくれるまでひたすら待つ
がオススメな行動です。
NFTの世界ではDYORが必須なので、自分自身で身を守っていきましょう!
NFTをバーンする際の注意点は2つ
NFTをバーンする際の注意点は以下の2つです。
- バーンするとガス代(ETH・MATIC)が発生する
- バーンする時は必ず自分自身で行う
①バーンするとガス代(ETH・MATIC)が発生する
バーンすると言っても、バーン専用のアドレスにNFTを送信していることになるので、ミント時と同じようにイーサリアムまたはポリゴンでのガス代が発生してしまいます。
具体的なガス代に関しては、毎秒毎に変動するため正確な数字のお伝えができませんが、
・イーサリアム=”数百円程度”
・ポリゴン=”数円程度”
はかかってしまいます。
ちなみに2023年2月時点だと、イーサリアムやポリゴンそれぞれこのようなガス代請求額となりました。
- イーサリアム→0.004659ETH=約1100円
- ポリゴン→0.010279MATIC=約2円
少しでもガス代を節約して安く変動しているタイミングを狙いたい方は、バーンする前にEtherscanで事前にガス代を確認するのがオススメ!
Gwei(ギガウェイ)はイーサリアムのガス代単位として使われており、「1Gwei=0.000000001ETH」となります。
そこに、オープンシーの送金手数料(ガスリミット)の上限である210,000をかけることによってガス代を割り出すことができます。
実際に、画像のギガウェイから計算してみると
- Low → 25gwei × 0.000000001ETH × 210,000 = 0.00525ETH
- Average → 26gwei × 0.000000001ETH × 210,000 = 0.00546ETH
- High → 28gwei × 0.000000001ETH × 210,000 = 0.00588ETH
ガス代がわかると、必要な分だけイーサリアムを用意することができるので、ぜひギガウェイを調べて公式に当てはめて計算してみましょう!
②バーンする時は必ず自分自身で行う
DYORが不可欠なNFTの世界では、必ず自分自身でバーンするようにしましょう。
残念なことに、あなたの資産を狙っている一定数の詐欺師も常に潜んでいるのが現状です。
そのため、稀なことではありますが、SNS上で親切を装って近づき、自然な流れでバーンの依頼を引き受けようとしてくる人も中にはいます。
そのまま任せてメタマスクなどのウォレット連携をしてしまうと、自身のNFTコレクションやイーサリアムなどのトークンまで骨抜きにされる被害に遭う可能性も十分にあります。
初心者のうちから周りに甘えすぎず、まずは自分自身で知識をつけるべく調べる習慣を作りましょう!
NFTをバーンするやり方・方法は2つ
NFTをバーンする方法は以下の2つあります。
- バーン専用アドレスに転送(Transfer)する
- コレクション内の公式リンクからバーンする
必要とされている方のやり方をご参考ください!
①バーン専用アドレスに転送(Transfer)する
はじめにオープンシーのマイページにアクセスし、転送するNFTを選択します。
そして、右下の「•••(その他オプション)」をクリックします。
すると、その他オプションのメニューが出てくるので「転送」をクリックします。
すると、画面右側に転送アイテムが表示されるので、再確認後「続行」をクリックします。
ここで不要なNFTの転送先アドレスが求められるので、
- 転送先にバーン専用アドレスを入力
- 1件のアイテムを転送をクリック
の順で進めていきます。
バーン専用アドレスはこちら
0x000000000000000000000000000000000000dead
そのままコピペして貼り付けるのがオススメですよ〜^ ^
最後に「ガス代の見積もり」がされるので「確認」をクリックして完了です。
②コレクション内の公式リンクからバーンする
はじめにコレクションの公式Discordからバーン専用のリンクへ飛んでみましょう。
すると、このような公式のバーン専用サイトへと飛べます。
また、コレクション毎に異なりますが、バーンの締め切り日時も決められているはずなので、期間内に手早く済ませましょう。
まずは、「CONNECT」をクリックし、『ODEN PETS』が入っているウォレットと連携しましょう。
私は、メタマスクのウォレットに『ODEN PETS』のNFTが入っているので、「METAMASK」をクリックします。
そして、バーン専用サイトとウォレットを接続していきます。
「次へ」をクリックします。
「接続」もクリックします。
メタマスクの方でも署名が求められるので「署名」をクリックします。
要約すると、”現在持っているNFTを新しいNFTに交換しますか?”と聞かれているので、「LFG」をクリックします。
LFGはNFTのスラング用語として用いられ、以下の2つの意味で解釈できます。
・Looking For Group(仲間を探しています)
・Let‘s F#cking Go(いっけええぇー!!)
今回は「Let‘s F#cking Go(いっけええぇー!!)」で解釈できそうです。
続いて「ガス代の見積もり」が行われます。
「確認」をクリックしましょう。
2023年2月は、バーンしただけで「0.004ETH=約1,000円」かかっているので、格安でミントできるALぐらいガス代が高騰していました…..
その後、バーンが開始されて
バーン完了を意味する炎とクラッカーの絵文字が画面いっぱいに広がり、祝福してくれました。
最後に、「VIEW YOUR NEW TOKEN ON OPENSEA」をクリックして確認してみましょう。
以上でバーン完了となります!
NFTをバーンできないときの対処法
NFTをバーンできない時の対処法は以下の3つです。
- メタマスクからOpenSea(オープンシー)に接続する
- 正しいバーン専用アドレスが入力できているかどうか確認する
- ガス代が不足していないか確認する
①メタマスクからOpenSea(オープンシー)に接続する
スマートフォンでバーンをする時は、オープンシーのアプリからではなく、メタマスクのアプリ内にあるブラウザからオープンシーにアクセスするのがオススメです。
もちろん、オープンシーのアプリからも可能ですが、稀にメタマスクとの接続がうまくいかない時があります。
ただし、メタマスクからオープンシーにアクセスする際にURLが「https://opensea.io/ja」と公式サイトであるかの確認は忘れないようにしましょう。
万が一、偽サイトにアクセスしてしまい、ウォレットを接続してしまうとNFTが盗まれてしまう恐れがあるので注意が必要です。
②正しいバーン専用アドレスが入力できているかどうか確認する
バーン専用アドレスが間違っていると、失敗する可能性があります。
バーン専用アドレスはこちら
0x000000000000000000000000000000000000dead
自分自身で打ち込むと確実に間違えるので、コピペを必ずしましょう!
③ガス代が不足していないか確認する
最後は、ガス代用のイーサリアムやポリゴンがウォレットに入っているか確認しましょう。
うまくバーンができない時は、ガス代見積もり時の画面に、このように表示されているはずです。
その場合はガス代分のトークンを用意して再トライしてみましょう!