「ChatGPTを最近耳にするけど、どんなものかもっと知りたい」
「ChatGPTを始める方法が知りたい」
「ChatGPTを始める前の注意点や費用について知っておきたい」
このような悩みに答えていきます。
- ChatGPTとは
- ChatGPTを利用するメリット・デメリット
- ChatGPTの始め方
- ChatGPT初心者が抱くよくある質問
結論からお伝えすると、ChatGPTは今すぐ始めた方が良いです。
その理由として
- ビジネス・教育・日常などの様々なシーンでChatGPTが活躍し始めている
- ChatGPTの使い方次第でスピーディな情報提供や自分の知識を伸ばすサポートになる
などが挙げられます。
つまり、これからの時代ではChatGPTに的確な指示を出し、扱える人間が重宝されていくのです。
それらを踏まえて、今回の記事では、初心者からのChatGPTの始め方や初心者が抱きやすい質問をまとめ、解説していきます。
また、革新的な面が目立つChatGPTには、メリットだけでなくデメリットや注意点も明らかになっているため、この記事でしっかりと学んでいきましょう。
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは
「ChatGPT(チャットジーピーティー)」は、人間のような自然な対話を行うことができるAIチャットボットです。
例えば
- Python(プログラミング言語)について教えて?
- 20〜30代向けのPythonを使ってできる副業を教えて?
など、簡単な質問やオリジナルのプロンプトを入力すると、それに対する答えを以下の画像のように素早く返してくれます。
そんなChatGPTは、スペースXやテスラのCEOを務めるイーロン・マスク氏らが出資している人工知能の研究開発機関”OpenAI”から生まれました。
イーロン・マスク氏や著名なアメリカの実業家たちが絡んでいることからもこのサービスは注目を受けており、2022年11月30日に公開された2カ月後にはユーザーが1億人に到達しました。
また、数年前から多額の投資をしていたマイクロソフトは、2023年1月にさらに追加投資も発表しており、
2023年5月時点では、無料版のChatGPTよりもさらに強力なChatGPT Plus(ChatGPT-4)という20ドル/月の有料プランも公開されています。
アメリカのみならず日本の一般企業でもChatGPTの導入・検討を進めており、かなり注目度が高くなっていますよね!
ChatGPTのメリット
そこで、ChatGPTを使用する上でのメリットをはじめに解説していきます。
私が実際に使用してみて感じたChatGPTのメリットは以下の通りです。
- スピーディーな情報提供
- あらゆるトピックに対応
- ビジネスシーン(情報処理計算や人件費削減など)でも活躍
メリット①:スピーディーな情報提供
一つ目のメリットは「スピーディーな情報提供」です。
例えば「Pythonについて教えて?」とChatGPTに質問すると、この程度の文量でも”30秒以内”に回答してくれます。
ChatGPTは、オンライン上に存在するあらゆるテキストデータを要約して表現してくれるので、自分の求めている回答まで最短でアプローチすることができます。
また、ChatGPTの回答の中で分からない表現や単語があったら、さらに質問をすることで”スピーディー”に理解を深めることもできます。
例えば、先ほどの「Pythonについて教えて?」に対する回答の中で「オブジェクト指向プログラミング」という単語がよくわからないとします。
そこで、「初心者向けにオブジェクト指向プログラミングについて教えて」と質問を投げかけると、以下の画像のように初心者向けに身近な具体例を出しながらすばやく教えてくれます。
「調べる」という工程を飛ばして、「疑問・質問→回答」というダイレクトなサイクルができるので、かなりの時短かつ便利ですよね♪
メリット②:あらゆるトピックに対応
二つ目のメリットは「あらゆるトピックに対応」できることです。
試しに、このようなトピックで質問してみます。
- 散歩するメリットを簡潔に教えて
- 美味しい目玉焼きの作り方を教えて
- 織田信長が天下統一したのはいつ
すると、以下のようにChatGPTが丁寧に答えてくれます。
ChatGPTは要約が得意なので、”調べるのが面倒くさい”という方にはピッタリです!
メリット③:ビジネスシーン(情報処理計算や人件費削減など)でも活躍
三つ目のメリットは「ビジネスシーン(情報処理計算や人件費削減など)でも活躍」することです。
例えば、できるだけ早く、重要なクライアントへのメールを作成したいときに役に立ちます。
そこで、「重要なクライアント向けのビジネスメールのテンプレートを作成してください。」とChatGPTに質問すると、このような感じで、すぐさまテンプレートを用意してくれます。
あとは、必要な情報を肉付けしていけば、クライアント用の重要なメールを容易に作成できます。
また、クライアントへの挨拶や新製品の紹介、謝罪など状況を指定してChatGPTに作成を依頼することも可能です。
他にも、ビジネスでの活躍が期待できそうなシーンを挙げてみると
- プレゼン資料のテンプレート作成
- マーケットリサーチと競合分析
- カスタマーサポートとFAQ対応
など、いろいろなシーンで役に立つことが予想できます。
そんなChatGPTのサポートが安定して機能してくると、人件費の削減にもつながり、会社にも大きなメリットをもたらしてくれます。
ChatGPTのデメリット・注意点
続いて、ChatGPTのデメリット・注意点もあるので確認しておきましょう。
私が実際に感じたChatGPTのデメリット・注意点は以下の通りです。
- 情報の信頼性・保証の問題
- 文脈を理解する能力に限界
- 倫理的な問題の懸念
デメリット①:情報の信頼性・保証の問題
一つ目のデメリットは「情報の信頼性・保証の問題」です。
メリット面でもお伝えしたように、ChatGPTはオンライン上に存在するあらゆるテキストデータを要約して表現しており、リアルタイムの正確性の保証ができない場合もあります。
例えば、
- 旅行の情報をChatGPTに尋ねたときに、古い情報や変更された情報を提供してしまう
- そもそも誤っている情報から学習して、その情報を提供してしまう
などが、調べた内容・トピックによっては起こってしまう可能性があります。
ChatGPTの精度は上がっていますが、「そのような場合もある」という認識の上で使用するのがおすすめです!
デメリット②:文脈を理解する能力に限界
二つ目のデメリットは「文脈を理解する能力に限界」があることです。
例えば、
- スポーツカーを買いたい・欲しい
という質問をChatGPTにしても、文脈から「スポーツカー」や「買い方」などの単語から情報を予測して抽出することができますが、
「フェラーリ」「赤色」「ローンで」などの具体的な好みや要件がないと、求める回答をしてもらうことが難しくなります。
また、人間が持つユーモアやニュアンスもそれぞれによって解釈が異なるので、ChatGPTもこちらが求めるリアクションを汲み取るのが難しい場合が多いでしょう。
これからChatGPTの進化が進んでいき、文脈の理解もできるようになる将来も十分にありえるので楽しみに待ちましょう♪
デメリット③:倫理的な問題の懸念
三つ目のデメリットは「倫理的な問題の懸念」があることです。
例えば、2023年5月には、ChatGPTを悪用したこのような事件が起こっています。
対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を悪用して虚偽の情報を生成、インターネット上で拡散させたとして、公共秩序騒乱の疑いで中国甘粛省の警察当局が男を拘束したと伝えた。
日本経済新聞より
ChatGPTが普及していくことは喜ばしい反面、一部のユーザーが悪意を持って不適切な情報の拡散や差別的な発言の増加など、倫理的な問題が生じる情報が増えてしまうこともあるので、今後より質の高い情報リテラシーが求められます。
ChatGPTとGoogleBardの違い
ChatGPTの対抗馬としてGoogle社もAIチャットである「GoogleBard(バード)」をリリースしました。
そして、日本でも2023年5月11日に一般公開されており、”試験運用中”ではありますが、Googleのアカウントを持っているユーザーであれば誰でも無料で利用することができます。
ChatGPTの利用を検討してあなたにとって、GoogleBardについてや比較した違いを知っておきたいのではないでしょうか?
私が、実際にChatGPTとGoogleBardのどちらも利用してみて感じた
- 料金面
- 性能面
- 操作面
などの違いをこちらの記事で紹介しています。
ChatGPTの始め方
それでは、ChatGPTの始め方について解説していきます。
ChatGPTへ質問を始めるまでに以下の2ステップを済ませましょう!
- ChatGPT公式サイトへアクセス
- 新規登録(3分程度で完了)
また、2023年5月時点では、
- ブラウザ版
- スマホ専用アプリ(※現時点ではiOSのみ)
から利用することが可能です。
新規登録の操作は途中から同じなので、ブラウザ版とアプリ版どちらからスタートしてもOKですよ!
【デバイス版】ステップ①:ChatGPT公式サイトへアクセス
まずは、デバイス版でのChatGPTの始め方から解説していきます。
まずは、ChatGPT公式サイトへアクセスしましょう。
アクセスできたら「TryChatGPT」をクリックします。
【デバイス版】ステップ②:新規登録(3分程度で完了)
ChatGPTを始めるためにOpenAIのアカウントを登録する必要があるので、「Sign up」をクリックします。
- Email address欄に「自分のメールアドレス」を入力
- 「Continue」をクリック
- Password欄に「自分のパスワード」を入力
- 「Continue」をクリック
続いて、登録したメールアドレスでの認証が求められるので、メールボックスを開きます。
「Open Gmail」をクリックします。
OpenAIからの認証メールを開き、「Verify email address」をクリックします。
- First name,Last name,Birthday欄に「氏名・誕生日」を入力
- 「Continue」をクリック
- 「携帯電話番号」を入力
- 「Send code」をクリック
入力した携帯電話番号に送られた6桁の認証コードをそのまま入力します。
最後に、初回時のみ表示される利用時の注意事項を確認したら完了です。
【スマホ版】ステップ①:ChatGPT公式アプリをダウンロード
まずは、ChatGPT公式アプリをダウンロードしましょう。
「ChatGPT」と検索すると、本物のアプリに寄せたデザインの海賊版や偽物のアプリも無限に出てくるので気をつけましょう。
心配な方は、こちらからダウンロードするのが安全です。
【スマホ版】ステップ②:新規登録(3分程度で完了)
アプリのダウンロードが完了したら
- Continue with Apple
- Continue with Google
- Sign up with email
のいずれかから進めていきましょう。
✔︎今回はAppleやGoogleのアカウントを持っていない方向けに解説していきます。
「Sign up with email」からタップしましょう。
また、すでにAppleやGoogleのアカウントを持っている方はChatGPTとの連携を認証するだけなのでスムーズです。
- Email address欄に「自分のメールアドレス」を入力
- 「Continue」をタップ
- Password欄に「自分のパスワード」を入力
- 「Continue」をクリック
すると、OpenAIから認証メールが届くので「Verify email address」をタップします。
そしてブラウザから認証が完了させます。
そうしたら、再びChatGPTのアプリに戻り、「I’ve verified my email」をタップします。
✔︎認証メールが届かないとき
認証メールが届かないときは以下のことが考えられます。
- メールアドレスの入力ミス
- OpenAIが認証メールを送信するのに時間がかかっている
- ”メールアドレスの入力ミス”の場合
「Sign out」をタップして、もう一度「 Create your account」からリスタートしましょう。
- ”OpenAIが認証メールを送信するのに時間がかかっている”場合
「I’ve verified my email」をタップし、「Resend email」をタップしましょう。
ここから先はブラウザ版と同じ操作になり
- 氏名・誕生日
- 電話番号の入力・認証
を済ませると、新規登録の手続きは完了となります。
ChatGPTの使い方
続いてChatGPTの使い方について解説していきます。
使い方と言っても、メインはChatGPTへの質問だけですが、最低限の操作は覚えておきましょう。
また、
- デバイス版
- スマホ版
で操作画面が若干異なるので、それぞれの画面で解説していきます。
詳しくはこちらの記事でまとめているので、必ずチェックしておきしょう。
ChatGPT初心者のよくある質問
よくある質問①:ChatGPTを使うのにお金がかかる?
いいえ。
メールアドレスなどの登録を済ませれば誰でも無料で使うことができます。
よくある質問②:ChatGPT Plusってなに?
簡単に言うと、「ChatGPT Plus」は無料版のChatGPTよりもかなり「便利」で「賢い」有料プランです。
画面左下の「Upgrade to Plus」をクリックすると、「ChatGPT Plus」にアップグレードすることができます。
また、「ChatGPT Plus」の利用料金は
- ブラウザでの加入時→月額20ドル(約2800円※外国為替レートにより変動)
- アプリ内課金時→月額3000円
となっています。
よりハイレベルのChatGPTを使用したい方は、すぐにChatGPT Plusへアップグレードすべきです!また、有料プランに加入するときは若干安いブラウザがおすすめです!
よくある質問③:ChatGPT内の表記を日本語設定できないの?
残念ながら
- ブラウザ版
- スマホアプリ版
どちらも表記を日本語に変更することはできません。
よくある質問④:チャット履歴の保存期間はどれくらい?
チャット履歴は「30日間」保存されます。
残したいチャットがある場合は、GoogleスプレットシートやNotionを活用して期間を過ぎる前に保存しておきましょう。
よくある質問⑤:情報漏洩は防げる?
現状、完全に情報漏洩しないとは言えないです。
というのも、先ほどお話ししたように倫理的な懸念など不正行為がChatGPT上で起こっていないかの監視をしなければなりません。
そのため、プライバシー情報や機密情報は間違っても入力しないように自ら気をつける必要があります。
また、”AIに自分のチャットを学習されすぎたくない”という方は以下の設定をすることで、ChatGPTを含むOpenAI社の製品パフォーマンスの向上に利用されるのは避けることができます。
ただし、「Chat History&Trainingモード」を無効化するとチャット履歴が表示されなくなるので気をつけましょう。
✔︎Chat History&Trainingモードを無効化する方法
アカウント横にある「•••」をクリックする。
「Settings」をクリックする。
- 「Data controls」をクリック
- 「Chat History & Training」をオフ
以上で設定完了です。