「ChatGPTとGoogleBardの違いが知りたい!」
「ChatGPTとGoogleBardのどちらを使えばいいか分からない…..」
このような悩みに答えていきます。
- 機能・操作・料金面でのChatGPTとGoogleBardの比較
結論から言うと、ChatGPTとGoogleBardのどちらも使ってみるのがオススメです。
2023年6月時点では、ChatGPTの方が優れているという意見が多いですが、どちらのAIチャットも成長段階なので、断定することは難しいです。
とはいえ、
- ChatGPTとGoogleBardの両方を触っているほど時間がない
- ChatGPTとGoogleBardの違いやメリット・デメリットだけ知りたい
という方に向けて、今回の記事では、私自身が実際に両方のAIチャットを使ってみて感じたことを、表や項目にまとめて解説していきます。
また、性能的な特徴面の比較だけでなく、操作性などのユーザビリティ面での比較も解説していきます。
【性能編】ChatGPTとGoogleBardの違い
性能面でのChatGPTとGoogleBardの主な違いは以下の通りです。
- 利用しているデータ情報(優位:GoogleBard)
- 回答スピード(優位:ChatGPT)
- 参照リンクや出典などの表示(優位:なし)
違い①:利用しているデータ情報(優位:GoogleBard)
利用しているデータ情報に関しては、リアルタイム性が高いGoogleBardが優位とされています。
表でまとめると以下の通りになります。
ChatGPT | GoogleBard | |
---|---|---|
利用するデータ情報 | 2021年9月まで | リアルタイム |
ChatGPTでは、2021年9月以降のトピックに関しての質問に回答することができないので、「最近のトピックについて質問しない」という気を使わなければなりません。
一方で、GoogleBardは、リアルタイムのデータ情報にも対応しているので、特に気を使うことなく様々なトピックの質問をすることができます。
例えば、
- 2023年6月27日時点での大谷翔平のホームラン数は?
と、ChatGPTとGoogleBardそれぞれに質問してみます。
すると、ChatGPTは当然リアルタイムの回答を作成することはできませんが、GoogleBardは正確かつリアルタイムな回答を作成してくれました。
違い②:回答スピード(優位:ChatGPT)
質問やトピックに関する回答スピードはChatGPTが優位とされています。
そこで、返答スピードに関しては、人それぞれ体感時間が異なるため、以下のような質問をそれぞれのAIチャットにしてみます。
- 「ChatGPT/GoogleBard」の平均の回答スピードを教えてください
その質問に関するそれぞれ回答がこのように出ました。
回答の中の言葉のチョイスからもわかるように、ChatGPTは「リアルタイム」という言葉を使っており、GoogleBardよりも早いと認識できます。
実際にどちらも触ってみると、体感時間がChatGPTの方が早く感じるはずです!
違い③:参照リンクや出典などの表示(優位:なし)
参照リンクや出典などの表示について、現時点で優位はないです。
しかし、GoogleBardはごく稀に、参照リンクや出典などのソースを掲示する時があります。
なので、常に参照リンクや出典が必要な場合は
- 「ソースを参照してください」
などの言葉を指示しなければなりません。
そこで、GoogleBardにこのような質問をしてみました。
- 2023年6月26日時点での、大谷翔平のホームラン数を教えてください。 その時に、ソースも参照してください。
すると、ソースとしてYahoo!ニュースの記事を添付してくれました。
ですが、Yahoo!ニュース記事の信憑性は毎度あるとは言い切れないので、公式サイトや政府サイトなど権威性が担保されているソース以外は自分の目で確かめる必要があります。
また、試しに「質問を英語に置き換えて」みると、権威性が担保されたMLB公式サイトを参照してくれました。
日本語で質問しても、国内外問わず権威性の高い記事をソースとして参照してくれるようになると、ますます便利になりますね〜!
続いて、ChatGPTにもGoogleBardと同様に、ソース参照を含めてこのような質問をしてみました。
- 2018年のサッカーW杯の優勝国を教えてください。 ソースも参照してください。
すると、先ほどのGoogleBardのようにニュース記事ではなく、権威性が十分に感じられるFIFA公式ウェブサイトを参照してくれました。
- ちなみに…..
ChatGPTやGoogleBardと同じAIチャットの「Microsoft BingAI」は、ChatGPTも使用しているGPT-4をアレンジしたモデルを使用しています。
そんなMicrosoft BingAIは、回答の根拠の確実性を高めるために出典やソースの参照を表示させる機能がすでに搭載しています。
GoogleBardの方が若干優位性はありそうですが、どちらも確実性や信憑性に欠ける回答をする場合があるので、現時点では自分の目で確認するようにしましょう!
【操作編】ChatGPTとGoogleBardの違い
操作面でのChatGPTとGoogleBardの主な違いは以下の通りです。
- 過去のチャット(会話)履歴を開ける(ChatGPTのみ)
- Google提供アプリとの互換性が高い(GoogleBardのみ)
- Googleで関連トピックの検索ができる(GoogleBardのみ)
リリース当初は
- ChatGPTにあってGoogleBardない
- GoogleBardにあってChatGPTない
のように操作面で偏りがありましたが、2023年6月時点では、その差が埋まりつつあります。
それでも、操作面での違いはあるので一つずつ解説していきます。
違い①:過去のチャット(会話)履歴を開ける(ChatGPTのみ)
ChatGPTでは、このように画面左側の過去のチャット(会話)履歴をいつでも開くことができます。
一方で、GoogleBardは過去にした質問やトピック名のみしか確認できないため、その時のそれぞれの回答を見直せません。
そのため、残しておきたいGoogleBardの回答は別のアプリにコピー&ペーストして自分自身で保管する必要があります。
GoogleBardの回答を保存する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
違い②:Google提供アプリとの互換性が高い(GoogleBardのみ)
GoogleBardはGoogle社のサービスの一つなので当たり前ではありますが、他のGoogle提供アプリとの互換性が高いです。
Googleが現在提供しているアプリの種類は豊富で、Google検索はもちろんYouTubeなど上記のアプリを一つでも利用したことがある人がほとんどだと思います。
中でも、
- Googleドキュメント
- Gmail
が2023年6月時点でBardとの互換性が高いです。
例えば、上記画像のようにGoogleBardの回答をワンクリックでそのまま反映させることができます。
そのため、
- ビジネスシーン用のテンプレートを作成して
- 企画案のテンプレートを作成して
などGoogleBardに指示をして、それを独自にカスタムすることで、1からの入力を省くことができるので、かなり効率を向上させられます。
詳しいやり方はこちらの記事で解説しています。
一方で、ChatGPTでは、トピックに合うプラグインやAPI(Application Programming Interface)などがあれば、実際に組み合わせて使用することはできます。
ただし、GoogleBardのようにアプリや拡張機能での一貫性はないので、現時点ではイマイチかもしれません。
また、ChatGPTでのプラグインやAPIの使用も有料ユーザーが優先されているので、無料ユーザーが使えるようになるまでには時間がかかりそうです。
違い③:Googleで関連トピックの検索ができる(GoogleBardのみ)
これもGoogle社が提供しているからこそですが、GoogleBardからGoogleで関連トピックの検索ができます。
GoogleBardの回答下にある「Googleで検索」をクリックすると、回答に沿ったキーワードを含めて、瞬時にGoogleで調べることができます。
また、提案している関連トピックは、他のユーザーが”NFTで稼ぐ”というキーワードで検索した後に
- NFTが儲かる仕組み
- NFT初心者がどうやって始めているのか
などもあわせて調べているというデータから基づいています。
そのため、検索の幅を広がることで、一つのキーワードに対する知識や理解を深めることができます。
GoogleBard自身がより賢くなれば、提案する関連トピックも必要なくなるほど一歩進んだ回答が作成できるようになるかもしれませんね!
【価格編】ChatGPTとGoogleBardの違い
価格面でのChatGPTとGoogleBardの比較を表でまとめると以下の通りです。
ChatGPT | GoogleBard | |
---|---|---|
利用料金 | 無料 (※アップグレード時/月額20ドル) | 無料 |
現時点では、ChatGPTとGoogleBardの”どちらも無料”で利用することが可能です。
しかし、ChatGPTでは、フリープランよりもかなり賢い「ChatGPT Plus」を月額20ドルで契約することができます。
そのため、上記画像にも書いてあるように
- 利用ユーザーが集中しても利用可能
- より速い応答速度
- 新機能への優先アクセス
と、課金することで制限機能が解除され、より快適に利用できるようになります。
一方で、GoogleBardは現在も「試験運用中」となっています。
なので、本格的にサービスとして提供されるようになると、ChatGPTのように課金ユーザーに対してより待遇するような料金分けをする可能性もあります。
ChatGPTとGoogleBardの始め方
それでは、ChatGPTとGoogleBardの始め方について解説していきます。
- ChatGPTの始め方
- GoogleBardの始め方
どちらも面倒な設定や手続きがないので、サクッと始めましょう!
ChatGPTの始め方
ChatGPTでは、始める前に簡単なアカウント作成をする必要があります。
流れとしては、
- ChatGPTにアクセス
- ChatGPTのアカウント作成
です。
こちらの記事では、実際のアカウント作成時のスクショ画像を用いて丁寧に解説しています。
GoogleBardの始め方
GoogleBardは、ChatGPTとは違って、Googleのアカウントを持っていれば、GoogleBard公式サイトにアクセスしログインするだけです。
Googleアカウントの作成や手順はこちらの記事で詳しく解説しています。