✔︎主な出演キャストについて
✔︎見どころや魅力がわかる
✔︎挿入歌・ロケ地ついて
✔︎おすすめしたい理由
✔︎一個人としての視聴感想や考察
トルコ・イスタンブールを舞台に現地制作会社が手がけたNetflixオリジナルヒューマンドラマ『父さんのバイオリン』。
Netflixにおける世界TOP10やアメリカ、欧州などの国でのTOP10にランクインするなど、日本ではあまり知られていないけど、海外では注目されているんです♪
また、最近の新作ドラマや映画はラブコメやサスペンスなどが多い中でのヒューマンドラマがコンセプトなため、それらに飽きてきた方にとってもおすすめしたい作品でもあるため、この記事を書くことに決めました!
ぜひ、姪っ子とおじさんの二人三脚で描く素敵なストーリーをご覧くださいませ。
それではいきましょう♪
物語のはじまり(あらすじ)
アリ・リザと娘のオズレムは、3人の音楽家たちとストリート演奏をしては、警察に追われるという楽しい日々を送っていた。
そんな時にアリ・リザは、誰にも言えない秘密を抱えていました。
その秘密とは、もうすぐ死を迎えるほと深刻な病気を患っていたのです。
そこで、唯一の親族で弟のマーヒルに娘を託すことに決めるのです。
しかし、幼少期にあることをきっかけに弟のマーヒルとは生き別れていました。
もうすぐお父さんを失ってしまうオズレムは一体どうなってしまうのか。
姪っ子の名前も顔も知らないオズレムをマーヒルは受け入れることができるのか。
最後の結末まで目が離せない…..。
あの登場人物(キャスト)って誰?
マフメト・マーヒル役(エンギン・アルタン・デュザタン/Engin Altan Düzyatan)
バイオリニストの名手として成功を収めるマーヒル。
アリ・リザの弟であるが、彼のことをとても憎んでいる。
・Diriliş: Ertuğrul
・Son
・Romantic Comedy
・スカイ・イーグル
・Bir Bulut Olsam
オズレム役(ギュリザル・ニサ・ウライ/Gülizar Nisa Uray)
アリ・リザの唯一の8歳の娘。
お父さんのことが大好きで、毎日父の友人たちと楽しくストリート演奏をして過ごす。
また、父親譲りのバイオリンの上手さも持つ。
・父さんのバイオリン
アリ・リザ役(セリム・エルドアン/Selim Erdogan)
3人の友人の音楽家とオズレムと共にストリート演奏で生計を立てながら楽しく過ごしている。
病気がだんだんひどくなってきており、死も覚悟している。
・Umut
・Çiçek Taksi
・Kedi Ozledi
・Yarım Elma
・Beans
スナ役(ベルチム・ビルギン/Belçim Bilgin)
マーヒルの妻であるスナ。
かつてはピアノアーティストとしても活動していた。
・Sadece Sen
・Intersection
・The Butterfly’s Dream
・Love Loves Coincidences
・バグダッド・スキャンダル
『父さんのバイオリン』の見どころって? ※ここから少しネタバレ
姪っ子”オズレム”との出会い
かつての兄アリ・リザの死をキッカケに、会ったことも名前も知らないオズレムという姪っ子の存在を知り、親戚がマーヒル以外にいなかったため、彼女を児童施設に預けるか自分自身が引き取るか悩むことに。
たくさん悩んだ末、表向きはオズレムを引き取るということにしたが、実際には兄の友人たちが面倒を見る約束をしていました。
しかし、受け入れる条件として育て親の責任資格があるかどうかを児童施設の福祉局員が抜き打ちで判断することが分かり、マーヒルは本当にオズレムの面倒を見ることになってしまうのです…..。
私は、父アリ・リザとその仲間たちしか大人を知らない8歳のオズレムと、
しばらく疎遠だった兄の名前も顔も知らない娘と急に暮らさなければならないマーヒルの2人が、
とにかくどうなってしまうのかしか考えていませんでした。笑
すれ違う2人の考え
マーヒルは、妻のスナと悠々自適に大人な生活をしていましたが、そこに姪っ子が介入したことで、新たな生活がはじまります。
女同士の2人はすぐに打ち解けていったものの、マーヒルはなかなか受け入れることができず、オズレムには冷たい態度で接していました。
やがて、オズレムを受け入れて一緒に暮らしていきたいスナと、やっぱり児童施設に返して今までの日常を取り戻したいマーヒルとの間に大きな溝ができてしまい、ついにスナは家から出ていってしまいます。
そしてマーヒルとオズレムの2人暮らしが始まることに…..。
マーヒルの葛藤
仕事が自分の思う通りにいかなかったり、オズレムに対して冷たく当たってしまったり、スナに対して素直になれなかったり、かつての生前のアリ・リザに対して酷いことを言った事を悔やんだり、と
マーヒルは、悩み、苦しみ、葛藤しながら自分自身と向き合っていくのです。
また、オズレムやアリ・リザとの”あること”をきっかけに、生まれ変わる覚悟を決めます。
その”あること”とは…..。
亡き兄”アリ・リザ”と共にコンサートへ
マーヒルは、亡きアリ・リザが生前に大切にしていたバイオリンを、もうすぐ行われる大事なコンサートで演奏する時に使うという約束をオズレムとします。また、彼女のそばに一生いることも。
こうして、かつては嫌い、憎んでいたアリ・リザとの共演が実現することとなるのです。
このシーンは、作中の中でもトップクラスに素敵でした。
始めから終わりにかけての兄に対するマーヒルの変化がたくさん詰まった結末だったと思います。
劇中に弾いていたあの曲のタイトルは?
コンセプトとして、バイオリンや音楽を中心に物語が進み、シーンに合わせて様々な顔を持つ曲調の挿入歌が印象的でした。
今回、15曲使われた中の私が気に入った3曲に絞ってご紹介していきます♪
Esmerim Güzelim
オズレムは、マーヒルを連れて、父アリ・リザの友人3人との再会を果たします。
そして、昔は毎日のようにやっていたストリート演奏をマーヒルも交えてみんなで楽しく弾いていた時の曲でした。
ミュージシャンとして普段はバイオリン演奏を仕事にしているマーヒルでしたが、街の人々と楽しく弾いているシーンでは、1人のバイオリン好きとして弾いていてマーヒルの本当の顔が見れた気がしました。
兄と同じように警察から追われて、みんなで逃げるシーンも微笑ましかったです。笑
The Four Seasons No. 2 ‘Summer’ / Antonio Vivaldi
マーヒルとスナのお互いに対して我慢していたことが口論へとつながったときに流れていた曲でした。
ヴィヴァルディは音楽に興味がない人でも名前を知っているほど有名ですよね。
怒りが込みあがり、ピークへと到達していくシリアスなあの空気感にぴったりなシーンでした。
Pervane / Özdemir Erdoğan
2人が初めてデートしたこともある思い出の詰まったレストランにいるスナを迎えにマーヒル自ら歩み寄り、一緒に食事をしながら、オズレムがサプライズ登場したときのシーンで演奏していた曲でした。
バラバラだった3人が一つの家族へとなっていく瞬間でもあって、本当にただただステキなシーンでした。
ロケ地(撮影場所)はどこ?
「あの綺麗な街並みはどこなんだろう」と気になりませんでしたか?
『父さんのバイオリン』は、BKMというトルコ・イスタンブールを拠点とする制作会社でした。
そのため、このイスタンブールで撮影されていたことは間違いなさそうです。
それの裏付ける理由としても、撮影内のオーケストラメンバーとして出演する方がイスタンブールのマスラク地区にあるUNIQ Istanbulをタグ付けし、撮影風景を投稿していることから分かります。
また、ユネスコ世界遺産もたくさんあり、日本人にとってあまり知られていないトルコの歴史や文化の魅力に触れるきっかけになること間違いなし!
絵本『お父さんのバイオリン』が原作?
このNetflixオリジナル映画『父さんのバイオリン』を検索した際に、『お父さんのバイオリン』という絵本の作品がヒットし、関係性について気になった方もいたのではないでしょうか。
そこで、私自身も気になったので調査してみました。
お父さんのバイオリン(ほしおさなえ 作/高橋和枝 絵)
小学校六年生の梢は、お母さんとふたり暮らし。亡くなったお父さんはバイオリン奏者。梢もバイオリンを習っているが、あることがきっかけで弾けなくなっていた。でも、夏休みにおばあちゃんが暮らす町で…? 父との絆に気づき、立ち直っていく12歳の少女を描く、さわやかでちょっぴり不思議な物語。
https://www.tokuma.jp/book/b503170.html
第24回の読書感想画中央コンクールにおける指定図書にもなっており、今の小学生から大学生辺りの年代にとっては、知っていたり、馴染みのある作品なのではないでしょうか。
しかし、上記の引用からも分かるように、今作の映画とは全く関係のない内容であることが分かりました。
Netflix以外で観る方法は?
Netflixが制作に携わった作品のため、HuluやAmazonプライム、U-NEXTなどの大手動画配信サービス(VOD)での公開は今後もないと考えられます。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
月額料金 | 990円 | 1490円 | 1980円 |
『父さんのバイオリン』の楽しめたポイント(視聴感想)
兄弟愛
アリ・リザとマーヒルは幼少期に壮絶な生活をしていたことにも驚きだったのですが、アリ・リザがマーヒルから軽蔑され憎まれても選択した真相がより驚きました。
本当に弟のことを大事にしていて、全ては守るために仕方なくやってしまったことだったため、死ぬまでそれを本人に話せないのはすごくキツいものだったはず。
ただ、幸いにもオズレムという姪っ子がいてくれたからこそ、直接は言えなかったものの、本当の真実をマーヒルに届けることができたのはよかったと思いました。
兄弟2人とも写真をくしゃくしゃになりながらも大事に残していたシーンにやられた方も多かったのではないでしょうか。笑
また、時には傷つけてしまう嘘と時には優しい嘘となる、この二つの嘘をついてしまったことは誰しもがあるのではないでしょうか。
今回は、その二つが複雑に混ざり合ったものでしたが、これからの人生の人間関係でも学びとなるテーマに私はなりました。
まるで娘と父みたいな関係
初めの頃は、マーヒルは素直になれずにあえてオズレムを避けたり、冷たく接したりしていたけど、だんだんとお互いに本音を言えるような関係値を築いていき、
シーンによっては、思春期の娘にあしらわれるお父さんのような感じだったり、愛に満ち溢れた親子のようであったり、
2人のそんな成長が見られたことに終始ほっこりし、癒されっぱなしでした。
この記事のまとめ(最後に)
✔︎マーヒルとオズレムの絆や兄弟愛が見れる
✔︎バイオリンの音色が素敵
✔︎トルコの映画
✔︎視聴方法はNetflixだけ!
いかがだったでしょうか。
この作品を観る前は、初めてのトルコ映画ということもあり、少し抵抗を感じていましたが、
とりあえず点けて見始めていくとハマってしまって、癒されて最高な気分になれました。
『父さんのバイオリン』と検索してもあまり記事が出てこず、情報量が少ない映画ではありますが、絶対観て後悔しないことを約束します!
以上、シナでした。