「Google Bard(バード)ってなに?」
「Google Bard(バード)とChatGPTとの違いはある?」
「Google Bard(バード)は無料?有料?」
このような疑問を解決します。
- Google Bard(バード)とは
- Google Bard(バード)の始め方
- Google Bard(バード)の使い方
- Google Bard(バード)を使うメリット・デメリット
- Google Bard(バード)とChatGPTとの違い
- Google Bard(バード)を使う前のよくある質問
Google社が開発したGoogle Bard(バード)は、ChatGPTのライバルとして登場したAIチャットボットです。
ChatGPTのサービスが開始された2022年末からユーザーは着々と増えてきており、個人の利用だけでなく企業での導入も著しくスタートしています。
それほど世間が「AIチャットボット」に関心を向けている中で、あのGoogle社も開発・リリースしたので、評判だけを信じるのではなくて、確実に自分自身でも使ってみた方がいいです。
また、2023年6月時点ではChatGPTの方が優勢ですが、今後どちらか一方のサービスのみを利用することになる大きな違いが生まれる可能性も秘めています。
そこで、今回の記事では、Google Bard(バード)の始め方や使い方、使う前のよくある質問など初心者向けにわかりやすく解説していきます。
Google Bard(バード)とは
冒頭でもお伝えしたように、Google Bard(バード)はGoogle社が提供しているAIチャットボットです。
そのため、
- 明日の東京の天気は?
- オススメの副業を3つ教えて?
など、質問を投げることで瞬時に答えを出してくれます。
また、よりクリエイティブでパーソナライズしたプロンプト(命令・質問)をすることで、Bardの回答をもとにビジネスに役立てるという使い方もできます。
2023年3月21日からアメリカとイギリスの2カ国で試験版が公開されたBardでしたが、5月11日から日本語対応が開始され、日本人も使えるようになりました!
Google Bard(バード)のメリット
Google Bard(バード)のメリットは以下の通りです。
- 利用できるデータが新しい
- Googleアプリとの互換性バツグン
- 簡単・簡潔に要約ができる
- 完全に無料で使える
メリット①:利用できるデータが新しい
一つ目のメリットは「利用できるデータが新しい」ことです。
残念ながら2023年6月時点では、ChatGPTでは2021年9月までの情報しか持っていないため、最近の出来事を訪ねても回答を出すことが不可能です。
しかし、Google Bardでは、質問に対してのしっかりとした回答を作成できており、最新の情報から引っ張ってくることが可能です。
何度か最新情報についてGoogle Bardに質問してみましたが、”当日よりも前日までの情報”を持ってくるのが得意そうです!
メリット②:Googleアプリとの互換性バツグン
二つ目のメリットは「Googleアプリとの互換性バツグン」なことです。
Google Bardでは、返答を
- Googleドキュメント
- Gmail
に瞬時に反映させることができます。
その方法はたったの2ステップです。
- Google Bardの回答下にある「エクスポート」をクリック
- 「Googleドキュメントにエクスポート」or「Gmailで下書きを作成」のどちらかをクリック
また、ブラウザからそのままプログラミング言語の”Python”をコーディングし、実行することができる
- Google Colaboratory(グーグルコラボレイトリー/グーグルコラボトリー)
とも相性が良いです。
例えば、Google Bardの返答でPythonのコードをコーディングしてもらったらGoogle Colabにエクスポートできる案内が表示されます。
あとは、先ほどと同じように
- Google Bardの回答下にある「エクスポート」をクリック
- Colabにエクスポートする
の順にクリックしていきます。
このように、即座にコードがGoogle Colabに反映されています。
そして、読み込みが完了したら実行し、コードを動かせます。
メリット③:簡単・簡潔に要約ができる
三つ目のメリットは「簡単・簡潔に要約ができる」ことです。
例えば、
- 映画のハリーポッターシリーズのストーリーで視聴者に何を伝えたかったの?
- 木村拓哉ってどんな人?
と質問すると、上記のように要約して教えてくれます。
なので、自分自身でいくつかのまとめサイトを読み込んで理解する工程が一つなくなり、即座に解決できるので便利です。
また、
- 箇条書きで
- 表にして
- メリット、デメリットに分けて
など、指示を増やすと、視覚でもわかりやすい回答の要約を作成してくれます。
メリット④:完全に無料で使える
四つ目のメリットは「完全に無料で使える」ことです。
これまで、
- 最新の情報データの使用可能
- Googleアプリケーションとの互換性
- 瞬時に要約
など挙げてきたGoogle Bard(バード)のメリットや機能をフルで使えるにも関わらず、無料で利用することができます。
しかし、2023年6月時点では、ChatGPTのようにサブスクリプション制(課金制)ではありませんが、今後Google Bardも同じように機能制限をかける場合はあります。
Google Bard(バード)のデメリット・注意点
Google Bard(バード)のデメリットや注意点は以下の通りです。
- すべての情報はリアルタイムではない
- Google Bard(バード)は間違えるときもある
- Google Bard(バード)の過去の返答を見直せない
デメリット①:すべての情報はリアルタイムではない
一つ目のデメリットは「すべての情報はリアルタイムではない」ということです。
例えば、メジャーリーグのチームの一つであるエンゼルスの試合終了後に、このような質問をしてみました。
- 大谷翔平の6月13日時点でのホームラン数は?
すると、
- 大谷翔平は、2023年6月13日現在、ホームラン数19本を記録しています。これは、アメリカンリーグトップのアーロン・ジャッジと同じ数です。
とBardは回答しました。
しかし、実際には延長12回に勝ち越し本塁打となる第20号ホームランを放っていました。
大谷翔平 20号ホームラン!
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) June 13, 2023
延長12回に貴重な勝ち越し本塁打🔥
『エンゼルス勝ち越しいいいい!』
そして大谷選手は本日2本目のホームランで
本塁打ランキング単独1位に#大谷翔平 #エンゼルス
🎥 @BallySportWest
pic.twitter.com/IAl3k8xJaM
そこで、
- その情報は間違っています。
大谷翔平は6月13日の試合で20本目のホームランを打ちました。
という指摘メッセージを送りました。
すると、
- 申し訳ありませんが、あなたは正しいです。大谷翔平は、2023年6月13日の試合で20本目のホームランを打ちました、私は、最新の情報にアップデートするように努めます。
という返答で間違いを自分自身で認めていました。
そのため、今回の件に限らず、2023年6月時点ではリアルタイムの正しい情報を求めるのは難しいです。
デメリット②:Google Bard(バード)は間違えるときもある
二つ目のデメリットは「Google Bard(バード)は間違えるときもある」ということです。
Google Bard(バード)は試験版をリリースしたその日に間違いを見つけた方がおり、悪い意味で話題を集めてしまいました。
その話題を集めたツイートがこちらです。
i asked bard when it'll (inevitably) be shut down by google
— juan (@juanbuis) March 21, 2023
turns out it's already been shut down due to lack of adoption 🤔 pic.twitter.com/1bovfcpksb
簡単に、ツイート内のやりとりを日本語訳すると
Bardはリリース後の半年以内にすでにサービスは終了しています。
といった感じでした。
すべての質問に対して、間違いばかりというわけではありませんが、信じすぎてしまうのも危険ということがわかります。
デメリット③:Google Bard(バード)の過去の返答を見直せない
三つ目のデメリットは「Google Bard(バード)の過去の返答を見直せない」ということです。
ChatGPTでは、過去のチャット(会話)が履歴保存されるので、見返すことや貯めておくことができましたが、Google Bardではそれができません。
そのため、Google Bardの回答を残したい場合は、以下の方法を使って手動で残す必要があります。
保存方法①:Googleドキュメントに保存
保存したいGoogle Bardの回答の左下にある「3番目のアイコン」をクリックします。
そして「Googleドキュメントにエクスポート」をクリックします。
すると、画面左下に
- 新しいドキュメントを作成しました
と表示案内が出るので「ドキュメントを開く」をクリックします。
Googleドキュメントを実際に開いてみると、そのままのGoogle Bardの回答が反映されています。
保存方法②:コピー&ペースト
Google Bardの回答の右下にある「その他アイコン」をクリックします。
すると、
- コピー
- 法的な問題を報告
が表示されるので、「コピー」をクリックします。
あとは、メモなどのアプリにペーストしましょう。
Google Bard(バード)とChatGPTとの違い
Google Bard(バード)を利用するにあたって、ライバルであるChatGPTも同様に触っておいた方がいいです。
こちらの記事では、私が実際にどちらも触ってみて感じた
- 料金面
- 性能面
- 操作面
を比較してまとめています。
Google Bard(バード)の始め方
Google Bard(バード)の始め方は以下の通りです。
- Googleのアカウント作成(※持っていない方のみ)
- Google Bard(バード)にアクセス
始め方①:Googleのアカウント作成(※持っていない方のみ)
Googleのアカウントを持っていない方は、Google Bard(バード)を始めるために、今すぐアカウントを作成しましょう。
始め方②:Google Bard(バード)にアクセス
次に、Google Bard(バード)にアクセスします。
そして、画面右下にある「Bardを試す」をクリックします。
利用規約とプライバシーに目を通したら「同意する」をクリックします。
最後に、Bardを使用する上での留意点の確認ができたら「続行」をクリックします。
これでGoogle Bardが使えるようになりました!
Google Bard(バード)の使い方・操作方法
Google Bard(バード)の使い方や操作方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
操作方法と言っても、基本的には「質問のみ」ですが、覚えておくと便利な最低限の操作もあるので、必ずチェックしておきましょう。
Google Bard(バード)を始める前のよくある質問
よくある質問①:Google Bard(バード)は無料なの?お金はかかる?
2023年6月時点では、完全無料でGoogle Bard(バード)を使うことができます。
よくある質問②:Google Bard(バード)は安全なの?
2023年6月時点では、ChatGPTよりもユーザーが少ないと言うこともあり、目立った問題は発生していません。
しかし、日々増えていくデータの中に機密情報や秘密情報が含まれており、それらの情報が流出してしまったときに、個人ユーザや企業に対し危害を与えてしまう場合も起こり得ます。
そのため、情報が完全に漏洩するリスクがないとは言い切れないので、利用に関しては個人の判断が必要です。
よくある質問③:Google Bard(バード)はコーディングもできるの?
できます。
特に、Python(パイソン)でのコーディングを指示することで、互換性の高い”Google Colab”にすぐさま反映させられるので便利です。
しかし、注意点としてGoogle Bard(バード)がコーディングするすべてのコードに
- エラー
- バグ
- 脆弱性
がないことを自分自身で確認する必要があります。
よくある質問④:Google Bard(バード)は日本語でも質問できるの?
できます。
日本語以外に
- 英語
- 韓国語
にも対応しています。
また、今後利用できる言語は増えていく予定です。
よくある質問⑤:Google Bard(バード)にプラグインはある?
2023年時点では、ChatGPTのようなプラグインは公開されていません。